配信者の視点で出来るROG Phone(ZS600KL)辛口レビュー

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このROG Phoneというものは「ASUS」より登場したゲーミングに特化したスマホという事で、当時から話題になっていた。

つい先日、このシリーズの5が出ている事が何よりもこのジャンルに関する期待と注目があるから故だろう。

 

さて、今更なぜ無印のROGフォンをレビューするかという事だが、まずスペック詳細などは公式HPでチェックしてもらう方が速いのでリンクを貼っておく。

ASUS公式HP

www.asus.com

既に様々なレビューブログや動画があるので、細かいスペックなどの話はここでは割愛する。

まず、5が出てるのに今更無印か・・・とお思いの方、

当時からもスペックとしてはまだまだ現役のため、

最新機種に手が届かない、

でもゲーミングスマホが欲しいという方は一考の余地のある機種ではある。

但し、題名に辛口レビューと書いたように、これから下記に挙げる人にはあまりおススメ出来ない。

 

スマホの配信サービスでゲーム配信をしようと考えている方

具体的に言うとミラティブのようなサービスだ。

まず、そもそもこの機種に限らずスマホでのゲーム配信についておススメ出来ない点がある。

こういったサービスは、「ゲーム音声」と「マイク音声」を全て「マイク」から拾っている。内部音声を録音できないので、要はちゃんとスピーカーから音を出してプレイしないと、視聴者側にはゲーム音声が聞こえないという事である。

マイク付きのイヤホンでやれば良いじゃん、と思うかもしれないが、androidはその仕様上内部音声を拾ってくれない様になっている。

ゲーム配信している自分にはゲーム音は聞こえているが、スマホのマイクに音を「物理的に」聞かせてない以上、やっぱり視聴者側にはゲーム音が聞こえない状況となる。

もちろんそのまま喋っている配信者の声はマイクに入るので聞こえるが。

(※ちなみにiPhoneであれば内部音声録音に対応している)

実はそれでも回避する方法はあるにはあるのだが、めんどくさいのと自己責任かつイヤホンマイク分岐線が別途必要になったりするため「スマホ単体」で配信できない点は自分のようににわか知識エンジョイ勢には厳しいものがある。そのためその方法はまた別のどこかでやるとして、今は置いておこう。

 

ともかく、スマホのマイクに音を拾わせるという事がとても重要なのだが、ここで一つ問題がある。

スマホのマイクがある部分を握る」必要があるという事だ。

 

特に、CoD・フォートナイトのようなFPSTPSゲームで配信する場合、一生懸命ゲームプレイしているとスマホを持つ手にも力が入るだろう。

 

マイクをふさがないようにフワッと持っていれば問題ないが、力が入りマイクに指が被った状態で配信すると、声やゲーム音が視聴者にとって聞こえにくくなる。そしてまた指が離れてマイクが開くと音が大きくなる。

 

視聴者側にしてみれば、音が勝手に大きくなったり小さくなったり、マイクに指がかかるのでザザザ・・・とノイズも定期的に入る。

これでは長時間の視聴はしんどい。

さて、ここまでならただのスマホのゲーム配信サービス批判」になってしまうがこれで終わりではない。

では何故その話をROGフォンレビューでしたのか?

答えは、このROGフォンの目玉機能でもある超音波タッチセンサー「AirTrigger」の存在である。

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横持ちした時の両肩部分にタッチセンサーがあり、ここがコントローラーのL/Rボタンのように画面で好きな場所に割り当てられる。
射撃ボタンに割り当てれば、まるでPADの様に操作が可能。

正直めちゃくちゃ便利な機能ではあるが、これをするとマイクを指でふさいでしまう事が多くなる。上記の画像でいうと左右の側面+上の真ん中にマイクがあるため、普段3つのマイクで音声を拾っているのに左右が死んで1つのマイクだけで音声を拾っていることがある。

 

この機能を使わずに普通のスマホ持ちで、マイクを避けるように持てば問題はない。しかし、ならこのスマホである意味があるのか?となる。

 

そしてこのAirTriggerに関してもう一つ残念な点がある。

この左右のタッチセンサーは画面上のマッピングで好きな位置に設定することが出来る。

アプリの上にアプリを重ねる「オーバーレイ」だ。

 

そして更にここが肝だが、ミラティブなどゲーム配信サービスも「オーバーレイ」でアプリのゲーム画面上にコメントを表示している。

 

並みのスペックのスマホなら、そのオーバーレイを一度に2つ動作させることすら無理だろう。ただROGフォンはスペックが高いので、ミラティブをオーバーレイさせながら、かつAirTriggerもオーバーレイさせる事が一応可能は可能である。

 

これが良くバグるのである。

ハイスペックなこのスマホを以てしても、オーバーレイを2つまとめて動作させるのはかなりキツイらしい。

 

本来マッピングしたはずの場所とは違う場所をタッチしてることになったり、画面の表示させているミラティブのコメントバーを触れなかったり、画面をタッチしても反応が無い等、かなりのバグが発生する。

このバグがあるため配信を諦めたゲームは数知れず・・・。

特にCoDモバイルが酷いのでご注意を。

 

という訳で長々と配信者にはおススメ出来ない事を記したが、当然ながらスペックは高いスマホではあるので、ゲーム配信はするつもりはなく単純にFPSゲーで上を目指したい方にはまだまだおススメだ。

 

前述のAirTrigger機能がめちゃくちゃいいので、このスマホにするだけで確実にゲームの腕前が上がることだろう。

ランク戦で無双したいならこのROGフォンシリーズは超おススメなのは間違いない。